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Posted on 2020年1月10金 in スクールニュース

スクールニュース vol.463 つくし野ビオトーププロジェクト2019年12月

 

大人と子どもの学びあい

つくし野ビオトーププロジェクトは、12月14日の定例活動が2019年最後の活動となった。
この日のプログラム「ソラマメの種を植えよう!~畑のお世話・反省会」は、ここ数年繰り返されている春への準備である。植える場所は先月までサツマイモが植わっていたところで、蒔く種は、やはり前年の冬に植えて6月に収穫した“made in つくし野”のソラマメだ。

実物は大人数が前では少し小さいけれど、目を凝らして本物を確かめようとするのは大人も子どもも一緒

実物は大人数が前では少し小さいけれど、目を凝らして本物を確かめようとするのは大人も子どもも一緒

乾燥後に保管しておいたソラマメは数日前から水に浸して発芽に向けた準備をしておき、畑ではスタッフがつくったウネに根が出る黒い部分(通称:オハグロ)を下に植えていく。すべて発芽するとも限らないため2つずつ植えていくが、気の早い子は上に土をかぶせずに次のソラマメをもらおうと走る。それでは鳥に食べられてしまう(それを防ぐために後日ネットをかける)。

植えることと収穫することを繰り返す中、ソラマメやエンドウマメは冬を越せるなどそれぞれに適した季節があることに気づいてもらいたい

植えることと収穫することを繰り返す中、ソラマメやエンドウマメは冬を越せるなどそれぞれに適した季節があることに気づいてもらいたい

ソラマメだけでは畑に少し余裕があるので、小池常雄プロジェクトリーダー(環境カウンセラー)は子どもにリーフレタスの苗も渡した。苗を移植した後はラディッシュなど、10月から11月にかけて植えた作物のうち収穫できる葉物野菜や根菜を採っていく。間引きの意味合いもあるが、食べるには十分に育っているのでひょいひょい抜いていくと、子どもの手には持ちきれないほどになった。畑の土手を赤く染めていたトウガラシもナノハナに植え替え、早ければ来月(1月)からプロジェクト専用畑は黄色く染まりだす。と、ここまでが「畑のお世話」。

プロジェクトのフラッグがはっきりとわかるくらいの風が吹き続ける。暦ではクマが冬眠を始めるころ。日は出ているけど寒い

プロジェクトのフラッグがはっきりとわかるくらいの風が吹き続ける。暦ではクマが冬眠を始めるころ。日は出ているけど寒い

今回のプログラム案内には続き「反省会」がある。これまでプログラムに書かれていた記憶もなく、今年のサツマイモの出来について何か話があるのか。実は結構本気で考えながらこの日は来た。
昨年は道路の反対側にある顧問所有の畑を借りて焚火などプロジェクト唯一となる火を使ってのお楽しみ会に移ったが、今年は近くのガーデンレストラン「つくし野ローズガーデン」に場所を変えてお楽しみ会が始まった。

栽培も調理もつくし野のヤキイモ。冷えた体に甘みが染みこむ

栽培も調理もつくし野のヤキイモ。冷えた体に甘みが染みこむ

周囲を見回すと、次回のテーマである鳥の巣箱が木に括りつけられている。それを目にしながら顧問の高見元久さんと話をする機会があった。巣箱もちょっとした違いで使われたり使われなかったり、前年使われていたから今年も使われるとは限らないし、こうすれば絶対ということはないこと。畑での栽培も同じようなところがあり、さらには子どもたちの動きや反応も1つとして同じものはない(だから安全確保に人一倍気を遣う)。そんな大人の想像を超える子どもの感性に実は大人が学んでいることもある……と。
これも学びあいかと考えていたら、しまった。反省会を聞き忘れてしまった。

次回からはついに来た2020年。まずはつくし野にスズメは戻ってくるのか。結果発表だ。

 

 

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