スクールニュース vol.486
国立研究開発法人建築研究所 採択プロジェクトを評価
4月27日、「サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)(平成27年度~29年度)における採択事例の評価分析」をとりまとめてHPで発表。平成27年度第1回~29年度第2回までの6回の公募で国土交通省に採択されたプロジェクト52件の事業の概要や提案の全体像、導入技術や効果がまとめられている。教育施設では地域の自然環境を活かした省エネルギー技術や県産木材といった建築の取組に加えて、ITを活用した2キャンパス一体の管理運営により、地域の低炭素化の先導を目指す長野県立大学(長野県新県立大学施設整備事業:平成27年度採択)。地域性を活かした省エネルギー計画と再生可能エネルギーの活用、さらには環境教育システムの構築によってゼロエネルギースクールの先進事例を目指した瑞浪市立瑞浪北中学校(スーパーエコスクール瑞浪北中学校:平成28年度採択)などがある。
東京都 Society5.0社会の都立工業高校のあり方を検討
4月23日、東京都教育庁は「高度IT社会にふさわしい創造へつなぐ未来志向の工業高校の実現に向けて」を公表した。昨年12月に設置した有識者会議「高度IT社会の工業高校に関する有識者会議」からの答申である。
会議は、Society5.0社会でのものつくりは高度な技術・技能とIT技術を駆使した創造的な活動を担う人材が必要という認識のもと、工業教育の改善・充実の方向性について幅広く議論。答申では、都立工業高校において育成するべき人材像と都立工業高校の役割を明確にするとともに、実現のために育成するべき素養として基礎学力習得の強化とともに、3つのヒューマンスキル(学び続ける力・チームで働く力・考える力)、ものづくりの基盤となる基本的技術、そして基礎的ITデータスキルをあげた。そして環境整備についても、産業界の動向を把握した実習設備の更新など学校の支援となる方策を求めている。
〇都立工業高校において育成するべき人材像
科学技術等が進化する中、ものづくりや技術の進歩を楽しむとともに、人のためになる創造的な活動で課題を解決しようとしたり、新しい価値を生み出そうとしたりする人材。
〇都立工業高校の役割
技術を学び続け、複雑化・多様化する社会的課題に向き合い、技術で人々の暮らしを豊かにするエンジニアとしての素地を育成する。
千葉市 5校に耐震改修が必要と判明
4月22日発表。「学校施設長寿命化基本計画」の策定に先立ち、校舎の健全性の確認を目的に行ったコンクリート強度の現地調査(平成29年度実施)によって、建設当初に求められた強度を下回る校舎の存在が明らかになった。これらの施設で改めて耐震診断(令和元年度)を行い、3校が指定避難所に求めるIs値0.75を下回り、2校はIs値0.6未満が出たという。0.6未満の2校は年度内に応急的な工事を行って0.6以上を確保する。0.75を下回る3校のうち1校は、今年度実施する外壁改修工事にあわせて耐震改修工事を実施。残る4校は今年度実施設計、令和3年度に耐震改修工事を実施する。
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