スクールニュース vol.501
麻布大学 ヒトと動物の共生科学センターを新設
麻布大学は、2020年に創設130周年を迎える大学である。獣医系大学としては二番目に長い歴史を持っており、私立大学として動物学分野の研究に重点を置くトップクラスの実績を基盤に、これからの社会を担っていく新たな人材育成に積極的に取組んでいる。
2019年5月現在、麻布大学には、獣医学部(獣医学科、動物応用科学科)と、生命・環境科学部(臨床検査技術学科、食品生命科学科、環境科学科)の2学部5学科と大学院(獣医学研究科と環境保健学研究科)の教育体制において、学部生2,519名と大学院生91名が学んでいる。神奈川県相模原市にある1つのキャンパスで、人・動物・環境に関する教育・研究を行っている唯一の大学として知られる。
今回の「ヒトと動物の共生科学センター」創設は、同大学が文部科学省の私立大学研究ブランディング事業である『動物共生科学の創生による、ヒト健康社会実現-地球共生系「One Health」-』(2016-2019年度)に採択され、大きな成果を上げていたことから、今回その成果をさらに発展させて教育への還元と社会貢献を進めるための設立となった。大学の建学の精神『学理の討究と誠実なる実践』を具現化していくものであり、研究、教育と社会のつながりに重点を置いた活動を展開する。
共生科学センターの中心的な取組みは次の3つ。
ヒトと動物の共生を育む最先端の研究
最先端研究を学生教育に活かした教育
得られた知見を社会や地域に還元する広報活動
研究の柱は、1)ヒトと動物の認知インタラクション解析と新しい社会システムの構築、2)ヒトと動物の微生物クロストーク、3)ヒトと動物の共進化遺伝子の同定、の3つの研究グループで、8つの研究プロジェクトを展開していくとしている。
麻布大学の文部科学省私立大学研究ブランディング事業
2016年度に文部科学省の私立大学研究ブランディング事業(タイプB:世界展開型)『動物共生科学の創生による、ヒト健康社会の実現~地球共生系「One Health」~』が採択された。
過去のスクールニュース → http://www.schoolnews.jp/category/schoolnew
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