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Posted on 2020年10月20火 in スクールニュース

スクールニュース vol.520

 

いつもの遊び場で自然体験(つくし野ビオトーププロジェクト2020年9月

9月19日の土曜日。4連休初日の「朝」、つくし野ビオトーププロジェクトの参加者とスタッフの姿は横浜市の「こどもの国」にあった。
ここは、横浜市北部の都市近郊で50年以上にわたり親しまれてきた自然の遊び場。多摩丘陵の雑木林を残した環境の中に、道路を通したり遊具や芝生の広場をつくったりして、家族で一日遊ぶことができる施設がつくられた。
100haの国(敷地)の一部は町田市にも広がり、外周道路の距離はおよそ4kmになる。プロジェクトが毎年2月の活動で3時間かけて歩く里山の距離がおよそ5kmと考えれば、その広さの一端が実感できる。
新型コロナウイルスによる混乱で意識する間もなかったが、今年度はプロジェクト始動から15年の節目でもある。そしてそのウイルスというみえない脅威への備えから、あらゆることに警戒してきた春先からは状況も変わってきた。そうして企画されたAnniversaryプロジェクトといえる。
そう、記念とはいえあくまでもプロジェクト。そのねらいはどこにあるのか、小池常雄プロジェクトリーダーと高見元久顧問から説明があった。

この日の参加者は総勢83名。保護者も一緒とはいえ安全確保には気を使う

この日の参加者は総勢83名。保護者も一緒とはいえ安全確保には気を使う

2人は、ここが「1つの大きなビオトープ」という。この場所はもともと軍用地(そのため鉄道もひかれていた)で、一帯をそのまま活用してこどもの国が生まれた。ただ、その周囲は開発が一気に進み、敷地境界がわからないほどだった緑も今はここだけ。横浜市が残すべき貴重な緑と位置付けるまでになった。
プロジェクト専用畑をはじめとするつくし野での活動場所を「小さなビオトープ」と表現するならば、そこは狭さとともに環境が限られている意味も含まれる。つまり、大きなビオトープとは環境が豊か(複雑)で、生き物の数も種類も格段に増える場所ということ。
そこで、今ある小さなビオトープをつなげて地域を大きなビオトープといえるように、それがつくし野ビオトーププロジェクトのねらいの1つだが、その貴重な大きなビオトープが身近にあるというのだ。
入国後の拠点は、国のほぼ中央にある「はすいけ」。文字どおり「はす」が植えられ、池の周囲は草花が茂りそのまま奥の雑木林までつながる。池の水は園内を流れるせせらぎにそそいでいるが、残念な点は、直線で構成された池の縁がコンクリートで固められていることで、水と土の境が途絶されて生き物が潜めないつくりになってしまっているところ。
小池リーダーはそう話すが、今年度はカブトムシ研究会を除けばすべて畑の活動で、樹木や水のある場の体験ができていない。生き物が住む場所(ビオトープ)として、畑との環境の違いは明らかだ。

はすいけの前で、こどもの国とビオトープについて話す高見顧問

はすいけの前で、こどもの国とビオトープについて話す高見顧問

まずは手近な目の前の水辺を観察…プラナリアを発見!

まずは手近な目の前の水辺を観察…プラナリアを発見!

池の周囲は小魚がぐるぐると回っていた。見つけることができたのだろうか

池の周囲は小魚がぐるぐると回っていた。見つけることができたのだろうか

こうした豊かさをいかに感じ取るかが今回のプロジェクト。参加者は、はすいけで生き物観察を始めたり、こどもの国の協力のもと作成したイラストいきものさがしビンゴ(こどもの国編)を手に、子ども同士で、家族で、国内を散策したり、いつもの場所でいつもとは異なる楽しみ方(これも重要)により夕方までこどもの国を満喫した。

 

浜松市 大学と地域の未来を考える

静岡大学と浜松医科大学の法人統合・大学再編の動きを踏まえ、地域の未来と産学官の連携強化などを協議する(仮称)浜松地区大学再編・地域未来創造会議を設置したと10月14日に発表。座長を市長が務め、10月中に第1回を開催する予定。

 

 

過去のスクールニュース → http://www.schoolnews.jp/category/schoolnews/
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