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Posted on 2020年11月10火 in スクールニュース

スクールニュース vol.524 つくし野ビオトーププロジェクト2020年10月

 

地域の力が支えるプロジェクト

10月18日、プロジェクト専用畑でのつくし野ビオトーププロジェクト第7回定例活動「畑のお世話:畑に野菜の種や苗を植えよう!」は、畑の中を右に左に、子どもも大人も、体も声も、全員で動き回る1日となった。

始まりはいつも通りに小池リーダーの話から。でも、両横に立つサトイモの葉やタープの凹みなど、気になるところの多い光景だ

始まりはいつも通りに小池リーダーの話から。でも、両横に立つサトイモの葉やタープの凹みなど、気になるところの多い光景だ

ここ数年、10月は春に向けて備えるプログラムが組まれている。参加を続ける間に畑の変化を気にするようになれば、3月から5月にかけて何度となく体験できる収穫は、半年前に自分が植えた苗(種)から始まっていることが分かるはずだ。そのつながりに気づいてくれると活動はもっと興味深いものになると思う。
今年は、サヤインゲンとピーマンを収穫した後でタマネギの苗300本のほかサヤエンドウの種・キャベツ・ハクサイ・茎ブロッコリーの苗を植える。終えた畑を振り返れば、全体のおよそ2/3がこの日の2時間ほどで植えつけられていた(残り1/3のほとんどは11月に収穫予定のサツマイモだ)。
ただしこの、植えるミッション。事前にスタッフがすべてを整えて「さぁ、どうぞ」と行われたわけではない。一部準備されていたところもあるが、直前までサヤインゲンなどが植わっていたところなど、植える作業と並行して場所づくりも行われた。

根こそぎ獲ったインゲンからサヤインゲンをとり分けるのも今日のミッション

根こそぎ獲ったインゲンからサヤインゲンをとり分けるのも今日のミッション

この日の畑作業のスタッフは小池常雄プロジェクトリーダーを含めて4人。この人数で「土を耕しウネをつくる。そこに栽培用のマルチ(ビニルシート)を敷き上から等間隔に穴をつくって、植えてもらう」ことを、この日参加した28人の子どもに2時間以内で漏れなく体験してもらうのは難しい。
そこで、継続して参加している保護者に手伝ってもらいながらスタート。すると、これがコミュニティの力なのか。目的を同じくする大人同士、各自どこかに自分の役割を見つけて動きだす。そして、見学者ゼロ。子どもは植えることに注力した全員で動き回るプロジェクトが、およそ2時間にわたって続いたのである。持ち帰ることのできた収穫物もあり、帰宅後、夕食時の会話には事欠かなかったのではないだろうか。

奥で立つ中学生のお姉さんから苗をもらい、中央にいる大学院生のお兄さんが開けた穴に苗を植える。その横ではお父さんがウネをつくる

奥で立つ中学生のお姉さんから苗をもらい、中央にいる大学院生のお兄さんが開けた穴に苗を植える。その横ではお父さんがウネをつくる

活動時間が2時間と少し短かったのは、場所を移してカキの収穫体験を用意していたためだ。これもプロジェクトの趣旨に賛同する地域コミュニティの力によるもの。その場で食べ始めた小池リーダーを真似る姿は、住宅街のど真ん中に住んでいれば貴重な体験だ。

左の棒は先端を凸加工した竹。器用に枝を挟んでヒョイとひねれば完熟のカキ!

左の棒は先端を凸加工した竹。器用に枝を挟んでヒョイとひねれば完熟のカキ!

次回の予定はサツマイモの収穫である。このところのプロジェクトのブログはいろいろと不穏な生き物の動きが畑を覆っているというが、これもまた1つの自然なのだろう。

 

 

過去のスクールニュース → http://www.schoolnews.jp/category/schoolnews/
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