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Posted on 2020年11月18水 in スクールニュース

スクールニュース vol.525 編集部より

 

品川区立芳水小学校を取材して。
都心の狭隘地に建つ、地域の新校舎

品川区立芳水小学校を取材させていただいた。
同校は、大崎の明電舎初代社長重宗芳水氏、重宗たけ子氏、重宗雄三氏の三代によって創設、その後大正7年に当時の大崎町に寄付され、今に至るまで102年の歴史を持つ学校である。学校名も創設者の名に因んでいるまさに地域の学校だ。
今回の改築事業は、仮設校舎を建設する現地建替えの方法をとり、完成した新校舎の利用は平成31年1月に開始した。その後プールや体育館等既存施設の解体を経て、現在すべての整備が完了し、新しい学び舎での学校生活が始まっている。
芳水小学校は、大崎駅からほど近い明電舎のビルの麓、閑静な住宅街にある。大崎駅から至近でありながら、緑が多く落ち着いた立地が素晴らしい。
大崎駅からアプローチすると、新校舎南東側の外観が見えてくる。この部分は学校の体育館であり、地下1階に配置された大崎図書館分館への入り口ともなる。そのまま進むと、子ども達を迎えるのが旧校舎の門柱を復元した正門、そして1921年に植樹され芳水小学校のシンボルツリーであるくすのきと、卒業生が残し長く愛されているモニュメント『白雪城』である。施設は、高低差のある都心ならではの狭隘地の地形を巧みに生かしたもの。100m走路を確保した見事な人工芝グラウンドから見る新校舎は、敷地形状に沿って曲線を描く伸びやかな印象だ。

人工芝グラウンドから見る校舎、正面の大木が芳水小学校のシンボルツリーくすのき

人工芝グラウンドから見る校舎、正面の大木が芳水小学校のシンボルツリーくすのき

校内は、1階中央の昇降口と、各階の中央階段を起点にして、左右に普通教室、南側に特別教室をまとめたシンプルで明快なつくり。日々の学校生活において大変使いやすいとのことである。また、子ども達や地域にも伝わるように、エコ化見えるモニターの設置や、ビオトープ整備等々、多様なエコスクールの取組みがされているのも、芳水小学校の特徴である。

1階図書館での読み聞かせの様子

1階図書館での読み聞かせの様子

施設の詳しい紹介は、校長先生へのインタビューや佐藤総合計画による設計ノートも収録し、今冬のスクールアメニティでニューフェイス特集する予定。

 

 

 

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