スクールニュース vol.539
児童生徒の生徒指導での校内清掃
最近、東京の多摩地区施設一体型小中一貫教育校の取材で、縦割りの1年生から9年生までが一斉に児童生徒指導の一貫で校内清掃をする光景を見ることができた。
この学校の場合は小中一貫教育校ということもあり、学年縦割りチームを編成して実施しているという。高学年(7,8,9年生)が、低学年(1,2,3年生)に掃除道具の使用方法を指導しながらみんなで一斉に掃除するそうだ。その風景を見て大変よい指導であると感じた。自分達が使用する教室などを常に清潔に整理整頓する習慣を身に付ける上ことは、児童生徒にとってよりよい生徒指導であると云っていいであろう。
ある清掃具などのメンテナンス会社の調査によれば、教員の清掃に対する意識などの調査で、「掃除に対する知識や情報はどこから入手しましたか」の質問には、子ども時代に親からが78.8%、学校の先生からが70.9%、というデータがある。子ども時代に親から以外の生活習慣の指導では、学校の先生からが多くを占めていることが分かった。
後々、子ども達が成長する上での清掃習慣が将来にも継承されていくことや、この取材校のような縦割りの高学年が低学年に清掃を教える光景(写真参考)は、とてもほほえましい光景でもある。
しかし、トイレ清掃に関しては、最近の小林製薬株式会社による大阪府下の小学教諭を対象とするweb調査では、現在のコロナ禍でのトイレ清掃の調査によると、前回の緊急事態宣言休業明けのトイレ清掃は80%以上教員が行っており、トイレ清掃を児童にさせることは不安を感じているが65.2%というデータが出されている。また、児童のトイレ使用についても様々な点で不安に感じているという結果が出ている。
今は、学校のトイレ清掃は児童にさせることは避けるほうがよいのではないか。
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