スクールニュース vol.541
玉川学園 教育施設で初めてとなるカーボンニュートラル都市ガスの供給を開始。玉川の丘には、新施設も次々誕生
学校法人玉川学園と、東京ガス株式会社は、カーボンニュートラル都市ガスの供給に関する基本合意書を締結した。2021年2月2日より、同学園内で使用する都市ガス全量を、カーボンニュートラル都市ガスに切り替えた。玉川学園におけるカーボンニュートラル都市ガスの導入は、教育施設では初めての取り組みで、契約期間は3年間、合計約7,000tのCO2削減に貢献することになる。
1929年(昭和4年)に小原國芳によって「全人教育」を第一の教育信条に掲げ開校された玉川学園は、教育信条の中に、「自然の尊重」を掲げ、創立以来自然から学ぶこと、自然を守る教育を続けてきた。今回のカーボンニュートラル都市ガスの採用も、創立以来の「地球はわれらの故郷なり」という広い視野と、国際人の育成に取り組んできたことから、このような活動に貢献できるカーボンニュートラル都市ガスの導入を、さらなる挑戦の始まりとして位置付けているものだ。
玉川学園は、現在、小田急線「玉川学園前」から広がる61万㎡の広大なキャンパス、玉川の丘に、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、大学(文学部・農学部・工学部・経営学部・教育学部・芸術学部・リベラルアーツ学部・観光学部)・大学院まで、約1万2千人が学ぶ総合学園として発展を遂げている。複数のキャンパスを設置し、運営を行う大学が多い中、都心からほど近い「玉川の丘」にすべての機能、施設が集まっていることが学園の特徴と言えるだろう。
同学園は、近年では、『ESTEAM教育』を実現するため、キャンパス内において、新しい施設整備を積極的に進めているところだ。『ESTEAM教育』は、玉川大学がSociety5.0を見据えて取り組む教育の形で、科学(Science)・技術(Technology)・工学(Engineering)・数学(Mathematics)を統合的に教えるSTEM教育にプラスして、芸術(Art)とELF(English as a Lingua Franca:共通語としての英語)を融合させた学びである。
その学びを実践する舞台として、2019年に完成したのが「STREAM Hall 2019」。同施設は、鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造6階建て、延べ床面積は12,158.27㎡の施設。外装に建物を覆う角度の違った金属製ルーバーを施した印象的な外観を持つ。ルーバーは、日射や通風をコントロールするもので、空けられた穴には、全人教育の「真・善・美・聖・健・富」を意味するモールス信号がデザインモチーフとして用いられた。
さらに、2021年1月には「STREAM Hall 2019」に隣接して、「Consilience Hall 2020」が完成した。Consilienceは、知の融合を意味する言葉で、様々な学問分野が出会い、融合することを目指して整備された。鉄筋コンクリート造5階建てで、主に農学部・工学部・芸術学部の学生が使用する。
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