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Posted on 2021年4月07水 in スクールニュース

スクールニュース vol.551

 

春の訪れと収穫体験(つくし野ビオトーププロジェクト20213月)

つくし野ビオトーププロジェクトは、定例活動を2月20日3月14日に実施した。そして、野菜の収穫体験を提供する特別活動を、2月6日3月7日3月27日、年度が変わって4月3日と2週開けずに行っている。昨秋に種を蒔き苗を植えた作物が成長、次々と獲りごろを迎えているためだ。
収穫はアブラナ科の野菜が多く、キャベツやハクサイ、茎ブロッコリーなど。ほかにリーフレタスや紅心大根もある。今後もサヤエンドウ・ソラマメ・タマネギなどの収穫が控えていて、3月の定例活動ではジャガイモを植えた。ヤマイモはいつの間にか大きくなっていた…

3月の定例活動でジャガイモを植える。およそ100日後、6月下旬から収穫できる

3月の定例活動でジャガイモを植える。およそ100日後、6月下旬から収穫できる

無農薬栽培の作物はヒト以外の鳥や虫も大好きで、栽培には闘いの側面もある。ヒトが食べるところを食われてしまった。調理しようとしたら虫が出てきた、食われていた。害虫(獣)といって駆逐しようとすればできるかもしれないが、つくし野ビオトーププロジェクトの活動の根幹は、ヒトもほかの生き物も同じ地球に生きる命であり“宇宙船地球号を護ろう”である。共存を探らなくてはならない。しかし、キャベツを食ったヒヨドリが丁寧に緑色の糞をして去っていった跡を見た日には…! と小池常雄プロジェクトリーダーは作物の説明に栽培の悲喜こもごも交えて話す。
話が盛り上がる一方で子ども達の目が「収穫したい」と訴えかけ、その視線は時間とともにどんどん強くなるが、この話は貴重でもある。それは、プロジェクトが参加とともに「自分でやってみる」ことも勧めているからだ。参加者が体験するプログラムは種まきと収穫が基本。日ごろの世話はスタッフが自らの時間の合間にやっている。限られた時間で効率良く進めようと子どもには危険な農具も使っているため、「自分で“育てる”(やってみる)」は自宅が基本となり、いわば分からないことだらけ。「こうなったらどうする?」「そうならないよう注意して!」などを先行して知ることができるわけだ。
話を畑に戻そう。
収穫体験は子ども全員ができるように配慮しながら、茎ブロッコリーのように獲れるものが多い場合は保護者も一緒になって行う。キャベツやハクサイのように1つひとつはっきりしているものは順に獲っていくが、これから収穫予定のサヤエンドウはなかなか見つけにくい側面もあり、どこに実っているか見極める目をもっていると全く違う。同様に「スーパーの売り場では見ることのできない野菜の姿」「ブロッコリーとキャベツは姿も味も全く違うけど花は似ている」「キャベツとレタスは似ているけど、ヒヨドリはレタスに手を付けない」「キャベツの根を初めて見た」少し視野を広げれば畑は気づきの連続だ。

時間の都合もあって、切らずに抜いてしまったキャベツ。目にする機会のない根が露わに

時間の都合もあって、切らずに抜いてしまったキャベツ。目にする機会のない根が露わに

背後に住宅が並ぶ中、プロジェクトはトラクターのエンジン音だったり子どもの声だったり、にぎやかな音が活動の活発さを伝えてくれる

背後に住宅が並ぶ中、プロジェクトはトラクターのエンジン音だったり子どもの声だったり、にぎやかな音が活動の活発さを伝えてくれる

都市には土がない。あったとしても、学校と家の往復、勤務地と家の往復で土を感じる機会はない。つくし野ビオトーププロジェクトは、目と鼻の先に家がある、車が走る、そんな住宅街の真ん中で繰り広げられてきた。
4月から16年目が始まる。

 

 

国立大学法人山口大学・株式会社ジェイ・エス・ビー 学生マンション運営プロジェクト

国立大学法人が所有する土地を有効活用する目的で民間企業が賃借、学生マンションを整備・運営する取り組みが国立大学法人山口大学と株式会社ジェイ・エス・ビーとの間で進められている。3月18日のジェイ・エス・ビーの発表によると、山口大学は教育研究の発展・充実のために取り組む自己収入増加手法の1つに位置付けている。
整備された学生マンション「Uni E’terna(ユニエターナ)山口吉田学生会館」は5階建て。ジェイ・エス・ビーが吉田キャンパス内の土地を賃借、施設を建設し所有、運営管理を行うもので、1Kタイプ全123室の食事付き。バス・トイレ・独立洗面を設置した完全個室。設備故障などに備える24時間管理窓口のほか、各部屋のモニター付きインターフォン・管理会社・各種セキュリティ設備・宅配ボックスなどをネットワーク化した同社独自の管理システムを備える。
また、運営は山口大学生活協同組合とコラボレーション。大学生協が入居者募集を直接的に行うことで事業の安定性を確保するとともに、学内食堂を利用できるミールプランを提供、施設内のコミュニティスペースの運営・イベント企画も大学生協が行うという。

学生マンション居室イメージ(画像提供:株式会社ジェイ・エス・ビー)

学生マンション居室イメージ(画像提供:株式会社ジェイ・エス・ビー)

代表的な居室間取り図(画像提供:株式会社ジェイ・エス・ビー)

代表的な居室間取り図(画像提供:株式会社ジェイ・エス・ビー)

 

 

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