スクールニュース vol.556
編集部より
文部科学省は、2017(平成29)年4月に、学校教育法施行規則と特別支援学校の幼稚部教育要領、小学部・中学部学習指導要領の改訂をを行いました。新特別支援学校学習指導要領は、幼稚園、小学校、中学校の新学習指導要領等の実施時期に合わせ、幼稚部は2018(平成30)年度から、小学部については2020(令和2)年度から、中学部は2021(令和3)年度から全面的に実施することにしています。改訂は、2016(平成28)年12月の中央審議会答申を踏まえて実施されました。
一方、特別支援学校の施設整備については、学校施設の在り方に関する調査研究協力者会議において改訂された「特別支援学校施設整備指針」最新改訂は2016(平成28)年3月です。
この改訂指針は、理数教育環境や情報環境等の充実、特別支援学校の幼児児童生徒数の増加に対応するため、学習指導要領の改訂や社会状況の変化を踏まえ、2011(平成23)年3月に改訂しています。また、2011(平成23)年7月には、東日本大震災において顕著化した課題などに対応するため、学校施設の津波対策及び避難所としての防災機能の強化、学校施設の老朽化対策などに関する内容が充実しています。
今般の改訂では、学校施設を取り巻く今日的課題を踏まえ、「学校施設の在り方に関する調査研究協力者会議」における検討を経て、学校施設の複合化、長寿命化対策、木材利用に関する内容等も充実しています。
(文部科学省「特別支援学校施設整備指針」はじめより)
月刊スクールアメニティでは、「特別支援学校施設整備指針」改訂後の取材校として、兵庫県尼崎市立あまよう特別支援学校に続き「福島県立相馬支援学校」(南相馬市)を取材しました。
同校は、創立30周年に高等部を設置、40周年に福島県に移管、そして50周年を迎えた2020年に南相馬市に移転、改築されました。
新校舎の施設整備は、旧校舎と比較すること自体がおこがましい充実した施設整備でした。
校舎内、周辺も含め、段差のない、車椅子でも児童・生徒が自由に移動できるフルフラットな造りとなっており、バリアフリー環境からニューユニバーサルデザイン、そして、インクルーシブ教育の実践の場と言ってもよいと思います。
同校については、特別支援学校づくり等を特集する「月刊スクールアメニティ 2021年6月号」(予定)で詳しく紹介します。ご期待ください。
過去のスクールニュース → http://www.schoolnews.jp/category/schoolnews/
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