スクールニュース vol.557
パナソニック株式会社 クリエイティブミュージアム「AkeruE(アケルエ)」をオープン
4月3日、パナソニック株式会社は東京・有明の同社総合情報発信拠点「パナソニックセンター東京」内に、科学館と美術館の要素を包含したクリエイティブミュージアム「AkeruE(アケルエ)」をオープンした。同日のオープニングセレモニーで、パナソニック株式会社執行役員ブランド戦略本部の森井理博本部長はオープンの宣言とともに「STEAM教育の目的でもある知識の獲得と(何かを)つくること、この2つを体感してほしい」と挨拶。続いて、来賓の文部科学省初等中等教育局の滝波泰氏(教育課程課長)、経済産業省の浅野大介氏(商務・サービスグループサービス政策課長兼教育産業室長)、江東区教育委員会の本多健一朗教育長、そして特別ゲストの中島さち子氏(STEAM教育家/ジャズピアニスト/数学研究者)が、AkeruEに対する期待を述べた。その後、俳優の鈴木福さんを兄に持つ同じく俳優の鈴木夢さんと楽さん、わくわくさん(久保田雅人氏)も加わってテープカットが行われた。
AkeruEは、ギリシャ語でひらめきを意味するEurekaを名称の由来(逆さ読み)に、STEAM教育が扱う5つのテーマ(Science(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学)・Mathematics(数学)・Art(芸術))によって子どもの知的好奇心と想像力の育成を目指す。3Dプリンタやレーザー加工機など本格的な機器を使用したものづくり体験のできるTECHNITO(テクニート)、作品づくりだけでなく展示もできるCOSMOS(コスモス)、動画のストーリー設計から編集、発信までできるPHOTON(フォトン)などの施設が、子ども達にひらめきのきっかけと、それを形にする場を提供する。
テープカット後にAkeruEを体験(内覧)した鈴木夢さんは「つくることを“地球をより良くしよう”と考えながらできるところがよかった」、鈴木楽さんは「動画は思っていたより簡単にいいものができた。友達やみんなで来たい」と感想を語ってくれた。一緒に回って2人の様子を見ていたわくわくさん(久保田氏)は「自分でものをつくることは命を生み出すことにつながる。実感してほしいし、どんどん体験してほしい」とAkeruEについて語ってくれた。
学校法人多摩美術大学 デザインとアートを発信、気軽に浸る「TUB」を開設
学校法人多摩美術大学は、東京ミッドタウン・デザインハブに「Tama Art University Bureau(TUB)」を開所した。愛称のTUB(タブ)には、英語の入浴やバスタブの意味から、デザインやアートの力で日常とは違った心地よさや刺激に浸るための場所になりたいという意味が込められている。4月21日の記者発表で、学校法人多摩美術大学の青柳正規理事長は「これからの世界がサスティナビリティ・ダイバーシティ・レジリエンスを目指していくためにはデザインが重要になる。社会との窓口としての役割に期待してほしい」と挨拶。多摩美術大学の建畠晢学長は「展示や催しを通した教育研究の発信基地になるとともに、最新の情報や感覚に対する受信基地の役割も果たしてほしい」と述べた。
TUBはデザインハブの一室を改装。多様な活動を展開できる可変可能な空間のコンセプトは「まじわる・うみだす・ひらく」。都心の複合施設にある利点を活かした、これまでに接点のない企業や団体との新しい価値の創出。子どもから社会人までの幅広い層を対象とした“創造性と美意識”を伝える教育の場としての活用。さらには学生の作品の積極的な発信の場としても活用し、既に4月15日から第1回企画展「中継地点」が5月5日までの予定で開催されている。年間300日程度は何らかのアクティビティを展開したいとTUBディレクターの永井一史氏(多摩美術大学教授)は意気込みを語った。
また、この日はTCL Labの開設も発表された。TCL(多摩美術大学クリエイティブリーダーシッププログラム)とは、日本初のデザイン経営をビジネスに実装するプログラムで、TCL Labは、TUBを拠点に、デザイン経営と人材教育についての研究、情報発信などの場とすることが考えられているという。
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