スクールニュース vol.588
2022年度から小学校高学年で、教科担任制を導入へ
文部科学省「義務教育9年間を見通した教科担任制の在り方に係る」特別検討部会が、小学校の高学年でも本格的に「教科担任制」を導入するよう求める報告をまとめた。
これまで小学校は、学級1人ずつ配置された教師が全教科を教える「学級担任制」が基本であった。しかし、これによって一気に「教科担任制」が進むわけでなない。今のところ2022年度から小学校高学年で導入を予定している「教科担任制」は「英語」「算数」「理科」に加え、「体育」も対象教科とする方針である。これまでの専科教科は、「音楽」「家庭」など専科教員が担当していた。
「教科担任制」は、2020年10月から専門的な検討を行ってきたもので、これまでの中教審の検討会議では、2019年12月「論点取りまとめ」で、2022年度から小学校でも本格的に「教科担任制」導入についてで、「グローバル化や(科学・数学など)STEAM教育の充実への社会的な要請」として、外国語(英語)、算数、理科の3教科を優先して取り入れることを提案していた。さらに、文部科学省では、運動が苦手な児童にも運動の喜びや、体力の向上を含め「体育」でも導入することが必要であるとした。体育については、定年後の再任用されるケースも増加し、教員の体力面での配慮や、担任が持つ授業時間を軽減することで、教員の働き方改革へもつながることになる。文部科学省では、必要な費用を来年度予算の概算要求に盛り込む考えだ。
こうした「教科担任制」の導入は、今、全国的に整備が進む教育改革での「小中一体型教育校」や「義務教育学校」の設置への教育カリキュラムも影響が大である。
過去のスクールニュース → http://www.schoolnews.jp/category/schoolnews/
登録解除は上記サイト上部の「メルマガ登録解除」を選択してください。