スクールニュース vol.603
流山市が産学官連携プログラミング教育の公開授業を開催
千葉県流山市は、2021年7月から東京理科大学、株式会社内田洋行と株式会社ソニー・インタラクティブエンタテイメント協力のもと、小学校から中学校まで一貫した先進的統合型プログラム教育を市内4校の小中学校で開始している。4者で構成する産学官連携ICT教育は、東京理科大学がカリキュラム案や授業コンテンツの作成、授業支援や学生の参画。ソニーは機材の提供、技術サポート。内田洋行は東京理科大学と共にカリキュラム案を共同開発、オリジナルの教材パッケージの開発を行う。流山市が、ICT教育方針を示し、各学校との調整、全体を統括する。
子ども達は、小学校低学年ではPCを利用せずに、カードでプログラミングを行い、論理的思考能力やICTの基本知識を育んでいく。小学校中学年から高学年にかけては、センサーやAIも活用したビジュアルプログラミングを通して、プログラミングを活用・発展させ、中学校段階ではJavaScriptを用いたテキストプログラミングなど、本格的なプログラミングの習得を目指す仕組みとなっている。ロボットトイ「toio(トイオ)」を用いることで、プログラミングの現実の動きと一致させて体験することができ、目に見えない電脳世界を直感的に理解するための基礎を学べることが大きな特徴となっている。
11月15日には、同市立東(あづま)小学校で、プログラミング教育の公開授業が開催された。体育館で行われた3年生の総合的な学習の時間ではプログラミングの基礎を学んだ。また5年生の算数の授業では、タブレットPCを利用しながら正多角形をプログラミング。どちらも子ども達の創意工夫を引き出すロボットトイ「toio(トイオ)」を動かしながら、プログラミングを学んでいく授業だ。
夢中になってプログラミングを学ぶ子ども達の笑顔があふれる公開授業となった。プログラミングを段階的に学んでいくには、現場で指導していく先生方の指導力もますます必要になる取り組みといえるだろう。これからの継続的な授業展開に期待したい。
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