スクールニュース vol.609
文部科学省 令和4年度予算案
文部科学関係の予算は5兆2,818億円で、令和3年度から162億円、0.3%の減少となった。教育関係は4兆64億円である。このうち、文教施設整備関連予算を見る。
〇公立学校施設整備で688億円。
〇国立大学・高専等施設整備で363億円。
〇私立学校施設等整備で99億円。
〇認定こども園施設整備で25億円。
以上が新しい時代の学びを支える学校施設整備に活用される。キーワードは教育環境の向上と老朽化対策の一体的整備、キャンパスの共創拠点化、脱炭素化などである。
公立学校施設の場合、老朽化がピークとなる中で、教育環境を向上することと施設整備のトータルコスト縮減にもあわせて取り組むことが求められている。そのため他施設との複合化や脱炭素化を組み合わせた取組への補助率嵩上げや建築単価の加算が考えられている。また、非構造部材の耐震化や防災機能強化に対しては、令和3年度補正予算(1,312億円)も確保している。
国立大学・高専等施設には、全国的に配置された国内最大・最先端の知のインフラとしてあらゆる分野・場面・プレーヤーが共創できる拠点(イノベーション・コモンズ)となるため、既存施設を最大限活用することが求められている。戦略的な老朽改善に、機能強化と長寿命化・脱炭素化を組み合わせた取組が求められている。こちらも耐震対策や防災機能強化は令和3年度補正予算(646億円)で対応する。
姫路市 就学前施設の再編と夜間中学の設置に取り組む
昨年7月に策定した「姫路市就学前教育・保育施設の在り方方針に基づく第1期実施計画」を12月17日に発表した。市立就学前施設(幼稚園35園・保育所19所・認定こども園10園)を実施方針で定めた5点に基づき、幼保一体化は同一小学校区に市立の幼稚園や保育所がある。適正規模は3年連続して4歳児が20人未満、現在の4歳児が10人以下など極少。老朽化は同市公共施設等総合管理計画の老朽度指標50点以下、などを視点に整理。幼稚園3園の閉園と1幼稚園・1保育所の認定こども園への統合・移行が示された。
また同日、「姫路市立夜間中学設置基本計画(案)」を発表し、市民意見の募集も開始した。市立東小学校の空き教室を活用して令和5(2023)年4月に開校予定の夜間中学(単独校)について取りまとめている。学校規模は1学年1学級で、修業年限は3年(上限6年)。入学は9月まで可能とし、授業は午後5時30分ごろから午後9時ごろまで行われる。入学対象は姫路市内に住んでいることが条件だが、近隣市町の在住者は、在住市町の教育委員会と負担金拠出に係る協定を結ぶことで受け入れる調整を行うとしている。意見募集は1月21日まで。
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