スクールニュース vol.619
月刊スクールアメニティ編集部 特別支援学校/高等特別支援学校について想う
特別支援学校に通う児童生徒の増加に伴い、教室不足が深刻化していることによって、昨年文部科学省は、小中学校などの必要最低限の水準を示す「設置基準」を初めて特別支援学校にも定めた。(本誌昨年掲載、2021年6月号/423号)
障がいのある子ども達が通う特別支援学校は、少子化が進む一方で全国に約1,100校以上ある。障がいのある子ども達が自立につながる教育を受けやすいなどの理由で、2020年5月1日現在で、10年前より約23,000人増加して、約145,000人が通っている。
急な増加により全国の特別支援学校では教室が不足していると言われている。それにより教室の過密化によって児童生徒の教育環境に支障を及ぼしており、深刻な課題となっている。これに対応するため、全国で特別支援学校/高等特別支援学校の設置が進んできている。
高等特別支援学校は高等部単独の特別支援学校で、全国的に設置されている高等特別支援学校は約100校程度、また、高等部単独校や障がいを視覚・聴覚・肢体・病弱そして知的などに広げて、学んでいる高等部単独の特別支援校(養護学校など)は、分校高等部単独校を含め、前記100校と合わせ150校以上設置(編集部推計)されているようだ。高等部単独校は高等特別支援学校同様(一般の学校種「高等学校」ではない)に、高等学校に準ずる教育を施すとともに、各種障がいを克服しながら学習、生活などをすることによって、社会的自立を図りながら、必要な知識技能を学び、職業技能を身に付ける学校だ。特に軽度などの知的障がいなど(他の各障がい含む)を克服しながら、一般就労を目指す専門教科を学習して社会的自立を目指すために設置が求められる。そこで、増加する休校・廃校活用の提案をぜひ進めたい。
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