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Posted on 2022年6月14火 in スクールニュース

スクールニュース Vol.646

 

枚方市 水泳の授業に民活

6月2日発表。今年度の小学校の水泳授業について、6校で民間施設や専門スタッフを活用している。児童の泳力向上と学校プール施設の維持更新費用の縮減などが狙いで、移動時の安全確保や夏季以外の実施を含めた授業時間の確保などを検証する。そのため、専門スタッフが派遣される学校では6月中旬~7月中旬を授業期間とする学校がある一方で、民間施設を使用しながら5月下旬~11月下旬までを授業期間に予定している学校もある。移動方法も、徒歩とバスの2通りで実施される。同市教育委員でオリンピックメダリストの中西悠子氏も教職員に水泳指導研修を実施するなど、充実した指導体制による質の高い学びの提供を目指していて、今年度の取組を検証しつつ、市内全校に展開していく予定。

 

川崎市 民間施設の市民利用でスポーツを促進

6月1日に学校法人渋谷教育学園との間で「川崎市企業内スポーツ施設一般利用事業に伴う施設利用協定書」を締結。多摩区の渋谷中学高等学校のグラウンド(テニスコート)について、同校と生徒の利用に支障のない範囲で市民(市への登録団体)が利用できることになった。市は、市民の生涯スポーツ振興を目的にスポーツ施設の利用機会拡大に取り組んでいて、協定の締結は6施設目になる。対象施設はクレーコート6面を擁し、利用料金は1面1回2時間で2,000円。隣接する県立高校の工事が終了予定の年末から来年初頭にかけての一般利用開始を予定、利用方法の詳細も秋ごろに発表するとしている。6月7日発表。

 

明治大学 ZEB Ready認証を取得

6月8日発表。創立140周年記念事業で整備、和泉キャンパスに4月に開設した新教育棟・和泉ラーニングスクエアが、一般財団法人日本建築センターのBELS評価(建築物省エネルギー性能表示制度)により、従来の建物比で52%の省エネルギー化を実現していると「ZEB Ready」認証を取得した。広い吹抜けのある施設でも床下から人がいる高さまでを空調する「居住域空調」や自然通風・採光のためのハイサイドライト、開口部の「Low-Eガラス」など、設計に最新の環境配慮計画が盛り込まれている。

 

体験も地球(生命)を救う (つくし野ビオトーププロジェクト 2022年5月その2)

日差しが強いのでちょっと暑い。でも、風が心地よくただただいい天気である。何も考えずに縁側でスイカ(ちょっと早いか)を手に佇んでいたいような5月28日。つくし野ビオトーププロジェクト3回目の定例活動「プールのヤゴ救出大作戦」があった。
5月は3・8・15・28日…、毎週の自然体験活動となったが、今回は場所を提供してくれた学校側の事情があったようだ。そう、今回はいつもの専用畑(土)から場所を移して、町田市立つくし野小学校のプール(水)が体験の場。ミッションは“救う”だ。37名の子ども達(大人含む78名:スタッフ除く)が探すのはプールで生きているヤゴ。これを救助(捕獲)して家に持ち帰り、トンボに羽化させてつくし野の空に放つ。宿題付きのプロジェクトである。
「そもそもどうしてヤゴが小学校のプールにいるのか」高見元久顧問のそんな問いかけからこの日は始まった。ヤゴはどうやってトンボになるのか(自宅に連れ帰ったら何をしなければならないのか)、言い換えればなぜ学校のプールではトンボになれないのか。つくし野にはどんなトンボ(ヤゴ)がいるのか。そして、プールのどこにヤゴはいるのか。畑の作物も生命であることに違いないけれども、生き死にがはっきり分かる動物を相手にする小池常雄プロジェクトリーダーの言葉は真剣そのもの。たった1つの地球で共に生きる者同士、丁寧に接しようと呼びかける。

事前調査でプールや学校にいた水辺の生き物を見せる高見顧問(左)と小池リーダー(右)。活動後は元の場所などに返した

事前調査でプールや学校にいた水辺の生き物を見せる高見顧問(左)と小池リーダー(右)。活動後は元の場所などに返した

その後場所をプールサイドに移し、みんな思い思いの道具(網など)を持って並ぶ。清掃前のプールから底に堆積している落ち葉をすくい取り、プールサイドに広げてヤゴを探す。地味な作業が続くが、今年は網の中にオタマジャクシもたくさん。みんなで「?」だが、子どもたちは大喜び。あちこちで「オタマだ!」と声が上がっていた。
救ったヤゴは4,100匹以上、オタマジャクシも700匹以上いたので、合わせれば5,000弱もの生命を守ったことになる。気になるのは、例年より早いプロジェクトとなったためかヤゴが小さいこと。例年は早ければその日の夜にもトンボにかえっていたというが、「肉食、生餌のみ」というヤゴへの世話が少し長く必要なのではないか。
自然界でもすべてがトンボにかえるわけではないが、1つでも多くの命がつくし野の空を舞ってくれればと願う(ブログでは早くも空にかえったトンボの様子が紹介されている)。

プールの四隅に持ち寄って数を数えるのもミッションの1つ。水分補給を繰り返しながらの救助活動はおよそ1時間続いた

プールの四隅に持ち寄って数を数えるのもミッションの1つ。水分補給を繰り返しながらの救助活動はおよそ1時間続いた

大きな網で一気にすくう。作業が進むと落ち葉がなくなり網の中でもヤゴを見分けられる

大きな網で一気にすくう。作業が進むと落ち葉がなくなり網の中でもヤゴを見分けられる

プールサイドに広げた落ち葉から一匹ずつみんなで探す。ヤゴはプールの水の色に似ているけど、落ち葉とは違うので見分けやすい。動きまわるけど

プールサイドに広げた落ち葉から一匹ずつみんなで探す。ヤゴはプールの水の色に似ているけど、落ち葉とは違うので見分けやすい。動きまわるけど

 

 

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