企業ニュース vol.59
新型コロナウィルス対策に朗報
紫外線でウィルスなどを殺菌消毒する完全自立走行型UV殺菌ロボット「UVDロボット」をカンタム・ウシカタ(横浜市)が発売
新型コロナウィルスの感染リスクに備える観点から、政府は全国の小中高等学校・特別支援学校を3月2日から臨時休校する要請を打ち出した。しかし影響は大きく、教育現場のみならず子どもを持つ家庭など社会を広く震撼させている。
周知のとおり今回の新型コロナウィルスや2009年に流行した新型インフルエンザなどの新感染症は、野生動物が持つ病原体がヒトに感染し、ヒトからヒトへ拡大感染が始まるものである。新型コロナウィルスも中国湖北省武漢の市場から始まり感染拡大の経過をたどっているとみられ、日本においては全国的な学校の臨時休校なども行うことで、これ以上蔓延することなく終息させることが重要と考えられている。
こうした中で、横浜市にあるハイスペックなレーザー機器メーカーとして知られるカンタム・ウシカタ株式会社では、この新型コロナウィルスも含む様々な菌やウィルスを殺菌消毒する自動殺菌ロボット「UVDロボット」を今月14日に緊急発表した。
360度に全方向照射できる180Wの紫外線(UV-C)殺菌灯を搭載し、黄色ブドウ球菌ならば、3m離れた場所でも20秒間の照射により殺菌消毒できるという。機体はデンマーク・UVDロボッツ製で、同社が総代理店契約を結んでいる。
そして、位置推定と地図作成を同時に行う「SLAM」技術により施設の間取りを把握。地図上で殺菌ポイントを指定すれば走行ルートを自動で作成、移動を始める。移動速度や停止場所も細かく指定できるので、人の手を使わずに施設内の消毒作業ができる。
感染症対策として医療機関のほか、学校の保健室、ランチルームなど児童生徒が集まる場、衛生管理が求められる給食調理場、幼稚園・保育園・認定こども園などの幼児施設、さらには大学など高等教育機関のほか研究施設、医療や調理に関連する専門学校など、文教施設においても活用の幅は広いと考える。
問い合わせ:カンタム・ウシカタ株式会社
本社所在地:神奈川県横浜市都筑区池辺町4666
TEL:045-345-0002
URL:http://www.kantum.co.jp/
E-mail:project-crane@kantum.co.jp