地域に根差す活動の理念(つくし野ビオトーププロジェクト2022年12月)/横浜市立学校空気の見える化プロジェクトなど
スクールニュース vol.692
誰もが忙しない年末。12月18日日曜日の午後、2か月ぶりにつくし野ビオトーププロジェクトを訪れた。定例活動の取材を一度飛ばしたためだが、その間にもプロジェクトは
・町田市主催のイベントへの協力
・同市による市民参加型地域課題解決プロジェクトへの参加
・同市内の幼稚園で緑の環境整備の支援
・参加者(元含む)からの自然体験や環境学習に関係した情報提供
など、「都市近郊に住む子どもへの自然体験活動の提供」を基盤にその活動の枠を各所に広げている。

これらの様子は、プロジェクトリーダーの小池常雄氏が、プロジェクト専用畑の作物の成長や近隣の自然観察の様子とともに、プロジェクトの活動としてブログで発信し続けている。そのため、プロジェクトのブログは日をおうごとに盛りだくさんの内容になり、それらを追いかけていたためかこの日の取材は互いに「えらく久しぶり」と感じるほど。実際には(定例活動を)1回飛ばしただけだが、活動が充実すると日々は豊かになるのか、それとも何かに追われるだけなのか。
話を戻す。この日のプロジェクトは「畑のお世話~ソラマメを植え、ダイコン・ハクサイを収穫しよう!」である。思えば前年は容器の中で凍っていた雨水(?)が活動時間になっても溶けずに残っていたくらい、寒かった。今年もそこまではないものの、寒いことには変わりなく、日曜日にずれたこともあってか参加者はまばら。しかし畑では、人の事情など関係なく、中が詰まったハクサイや茎ブロッコリーが元気いっぱいに育っている。

これらの野菜の収穫と、翌年に向けてソラマメを植えることがこの日のミッション。人数はこども8名と限られていたが、逆に言えばやりがいもある。昨年の経験者もいたことからスムーズに進んでいたが、ちょっと気になったのは子どもではなく大人の方。見慣れないスタッフの人は、ビオトープづくりの資格取得を目指していて、プロジェクトの支援を通した環境教育・体験学習の現場経験の真っ最中だという。

小池リーダーによると、これまでの活動や関係者とのつながりではなく、ブログでの発信を見て環境学習の現場を知りたいと問い合わせてくれたそう。活動の広がりが少しずつ大きくなっていることを感じた。

横浜市 市立学校空気の見える化プロジェクトなど
1月6日、市立学校全509校の全クラスに二酸化炭素濃度を測定するCO2モニターを設置すると発表。合計10,071台が小学校・中学校・義務教育学校・高等学校・特別支援学校の全学級に設置され、児童生徒への安全・安心な学校環境づくりと意識の向上を図る。また、今回保護者などに学校の環境を知ってもらう目的で、各校の4台(学年+特別支援学級など)をインターネットに接続。「横浜市立学校空気の見える化プロジェクト」を1月10日から公開し、各校のCO2濃度・温度・湿度を確認できるようになっている。同市によると、設置している全校の全クラスにCO2モニターを設置して、データを公開するのは全国初の試み。
そして10日には横浜市中央卸売市場魚食普及推進協議会・横浜市教育委員会・よこはま学校食育財団が連携して、未利用魚を食材とした給食(献立は全市統一)を市内339の小学校などに提供すると発表。同時にオリジナル動画を活用した食育・漁業についての学習も実施する。1月18日以降、市内を4ブロックに分けて4回実施し、その間に未利用魚であるサバの甘酢あんかけを含めた給食が約20万食提供される予定。
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