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Posted on 2023年4月25火 in スクールニュース

地方私立大学の生き残りへ。2023年4月、旭川市立大学開学

スクールニュース vol.712

 定員割れする私立大学が増加している。中でも早いペースで減少が進む地方では深刻である。将来存続できるか、地方の生き残りをかけ、経営を地方公共団体が引き継ぐ「大学公立化」が進んでいる。
 今年4月「旭川市立大学」が開学した。旧旭川大学は、2021年まで定員割れが続いており、新たな存続策として公立化を目指していた。これを受け、旭川市も2021年度同議会で公立大学化に向けた取組を予算化した。協議が本格化したことを受け、2022年度入学志願者は200人の定員を大きく上回る581人となったという。大学の公立化により大きな弾みがつき、2023年4月1日、旭川市立大学(公立大学法人旭川市立大学)が開学した。北海道では千歳科学技術大学に続く2例目の公設民営大学となる。
 旭川市立大学は、公立化により授業料が約50%になったことなどから志願者が増えた。この流れを維持できれば定員割れした大学の復活、地域活性化も期待ができる。ただ、志願者増は高倍率による地元学生の入学しづらさにもつながりかねない。学生と地域に求められる大学であり続けることが必要ではないか。

これまで、公立化した私立大学を次に記すことにする。
◯高知工科大学(高知県)2009年
◯名桜大学(沖縄県)2010年
◯静岡文化芸術大学(静岡県)2010年
◯公立鳥取環境大学(鳥取県)2012年
◯福知山公立大学(京都府)2016年
◯山陽小野田市立山口東京理科大学(山口県)2016年
◯長野大学(長野県)2018年
◯公立諏訪東京理科大学(長野県)2018年
◯公立小松大学(石川県)2018年
◯周南公立大学(山口県)2022年
◯旭川市立大学(北海道)2023年

今後は長浜バイオ大学(滋賀県:2024年度)などが予定されている。

過去のスクールニュース → http://www.schoolnews.jp/category/schoolnews/
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