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Posted on 2022年12月13火 in スクールニュース

学校施設の省エネは、施設自体の創エネで「ゼロエネルギー」化へ向け 月刊スクールアメニティ編集部

スクールニュース vol.686

 学校施設は、その場を活用する児童生徒を始めとして、教職員や地域の人びとなど、様々な人が関わりをもっている。そうした人びとは、その場(学校)で学び、活動・生活をしているため、学校施設自体を高機能とすることや、設備機器(エアコンなど)により室内環境も整え、使いやすく、快適な環境にする必要がある。これは、逆にいえば、学校施設の活用を通して地球の環境に影響を及ぼしているともいえる。
 人間が活動することによって地球環境には何らかの影響が生じる。人間の活動はその昔から生きるために動物、植物などを食べる。また、飼育、耕作などをして生活の糧としてきた。世界の産業革命以前までは、人間の営みより自然界の回復力の方がはるかに勝っていたといわれており、よって地球の環境に大きな問題は起こらなかった。しかし、産業革命以降の急激な文明の発達とその推進により、地球の自然素材が大幅に消費されるようになり、それによって自然界の回復力が大幅に低下し、近年の地球規模の環境問題として大きな社会的な問題となっている。
 こうしたことを踏まえると、学校教育においての環境教育(学習)は、今後も強く推進していかなければならない。そして、学校施設自体の「創エネルギー」や「ゼロエネルギー」は、これからの学校施設づくりの絶対的キーワードともいえる。2050年に向けて「カーボンニュートラル」(脱炭素)社会の実現へ、学校施設が歩み出さなければならないのは当然である。そして環境教育と施設のゼロエネルギー、この2つを組み合わせると「環境にやさしい行動とは何か」自ら考え、行動することを日々の生活を通して修得した人材として社会に輩出することもできる。他の施設にはない、学校施設ならではの特色といえるのではないだろうか。
 本誌「月刊スクールアメニティ」でも、学校施設の省エネルギー化、創エネルギーに伴う「ゼロエネルギー」への取り組みを、今後の編集の1つの柱にしたいと考えている。
 いままで発行された本誌の中でも、文部科学省「スーパーエコスクール実証事業」の指定を受けゼロエネルギースクールを目指して計画が進められた「瑞浪市立瑞浪北中学校」(スクールアメニティ2019年8月号)を掲載しているので参考にしていただきたい。

瑞浪市立瑞浪北中学校(岐阜県) ZEBを実現した最先端のスーパーエコスクール

過去のスクールニュース → http://www.schoolnews.jp/category/schoolnews/
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