東京都葛飾区、小中施設一体型校舎整備の計画について
スクールニュース vol.694
東京都・葛飾区は、よつぎ小学校及び四ツ木中学校の施設一体型校舎整備について、施設整備の基本方針や新校舎の配置計画など、改築のための基本的な考え方を策定し発表している。
新校舎は、四ツ木中学校と四つ木四丁目公園の敷地に、よつぎ小学校及び四ツ木中学校の施設一体型校舎を整備する。これから、改築のための基本的な考え方に基づき、設計業務を開始する。
葛飾区は、児童・生徒が安全・良好な環境で過ごすことができるよう、学校改築に計画的に取り組んでいる。そのような中で、2018年度に施設の老朽化の状況や児童・生徒数の推移、地域バランス等を総合的に勘案し、よつぎ小学校の改築を進めることとなった。よつぎ小学校の改築にあたっては2020年度に改築懇談会を設置、様々な観点から意見交換を行ったが、敷地が狭く周辺道路も狭隘なことから、⾧い工期と費用を要する点が課題であった。その中で、同小学校に近接する四ツ木中学校と、中学校に隣接する四つ木四丁目公園を活用して小学校と中学校の施設一体型校舎とする案が出され、四ツ木中学校関係者も加わっての検討の結果、よつぎ小学校及び四ツ木中学校の施設一体型校舎整備を行うこととなった。小中を施設一体型校舎とする計画は、工期短縮、避難所機能の向上、建築・維持管理コストの縮減などのメリット、また、現在も小学校と中学校が近接し、ほぼ同一の通学区域であるという地理的条件などから、同計画を推進することとなった。
改築懇談会での意見を踏まえた、施設整備の基本的な考え方として、(1)小中連携教育の推進、(2)地域のシンボルとなる学校づくり、(3)教育環境の充実、(4)防災機能の向上、をポイントとしている。また、「葛飾区立学校の改築に向けた指針(平成25 年3月)」その他区の施策に基づく考え方として、(1)学習センター(学校図書館)の整備、(2)校内学童保育クラブの整備 、(3)学校外の屋内温水プールの活用、を定めた。葛飾区は、同施設一体型校舎には学校プールは設置せず、水泳指導は学校外の屋内温水プールを活用する。新校舎においてプールを設置しないことで生まれるスペースを有効に活用していく。

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