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Posted on 2023年4月07金 in スクールニュース

福井県が学校教育DX推進計画を策定

スクールニュース vol.707

福井県教育委員会は、2023年3月17日、福井県学校教育DX推進計画について発表した。これは、学校教育の情報化の推進に関する法律に基づき、同県の学校教育におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現に向けた主な施策を定めるもの。“新たなデジタル時代に対応した学びの変革と教員の働き方改革の実現”を目指す。
同県は、ICT機器活用の状況(2022(令和4)年度全国学習状況調査)において、〇ICT機器が勉強の「役に立つ」と思っている割合が、小6で70.2%(全国65.5%)、中3では62.3%(全国56.7%)と、全国でも上位の結果となった。一方で、〇授業においてPC・タブレット等のICT機器を「ほぼ毎日」使っている割合は、小6が25.4%(全国26.7%)、中3は15.1%(全国21.6%)と、共に全国で中位、下位という結果が示された。
このような現状も受け、同県は『子どもたちが楽しく主体的に考える学びの進化』を目標に、①タブレットの積極的活用による「引き出す」「楽しむ」教育、②ICT活用による「ひろがる」「つながる」教育、③デジタル社会に向けた新たな高校改革、④配慮が必要な子どもたちへのICT活用、⑤ICT教育に優れた先進事例や人材活用を促進、⑥ICT教育を積極的に進める学校や教員を支援、⑦ICT教育推進体制を強化、⑧非常時におけるオンライン授業の実施、に取り組んでいく。
福井県は、2020(令和2)年度に県立学校において1人1台端末を全国に先駆け整備、2022(令和4)年度にはすべての小中学校で整備を進めた。タブレットをはじめとしたICTを効果的に活用する等々、上記の取り組みを通して、一層子どもたちの可能性を引き出し、個別最適な学び、協働的な学びを充実させ、主体的・対話的で深い学びの実現を目指していくとしている。
また、同県では「福井県学校業務改善方針」に基づき教員の業務改善を進めている。月80時間以上の超過勤務を行う教員数は減少しているものの、まだ長時間勤務を行う教員が多く、さらなる改善を必要としている。業務の見直しを進めるにあたって、様々な場面にデジタル技術を活用することで、教員の負担となっている事務作業の効率化を図り、『教員が楽しく快適に進める環境づくり』を構築していく。具体的には、①学習指導等における業務の効率化、②学校・保護者間の連絡等のオンライン化、③学校業務におけるICT活用のさらなる推進、を進めていく。
同計画については、福井県教育振興基本計画(計画期間:2020(令和2)~2024(令和6)年度)とともに成果検証を行い、デジタル社会の急速な進化を踏まえて、計画期間を2023(令和5)~2024(令和6)年度の2年間としている。

過去のスクールニュース → http://www.schoolnews.jp/category/schoolnews/
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