スクールニュース vol.538
松田町が松田小学校を木造で整備中
神奈川県西部にある足柄上郡松田町。東名高速道路と国道246号が連絡する県西における交通の要衝でもある同町が、全国でもまだまだ数少ない木造3階建て校舎を整備中だ。
昭和48年に建設された松田小学校は、施設の老朽化により建て替えられることとなった。町は、平成28年の国の制度改正を踏まえ、義務教育学校等も含め、将来の学校教育のあり方や進むべき方向性を見据えて議論を行った上で学校建設を推進。そして、設置した「松田町の学校制度等のあり方に関する検討委員会」において議論を重ねてきた結果、これまでの連携教育からさらに一歩踏み込んだ一貫教育の推進及び家庭・地域と一体となって子ども達を育む仕組みづくりに取組む必要があるとの結論を出し、一貫教育の推進を念頭に入れ、将来に渡って使用可能となる松田小学校の建設を行うことを決めた。
新しい校舎のコンセプトは、『いのちを育み周りの環境や景観に配慮した 地域のシンボルとなる魅力ある校舎』である。木の香りや温もりにあふれる子どもにやさしい校舎を目指し、3階建て木造校舎として整備するものだ。町では、木造校舎を整備するにあたって、スクールアメニティ誌でも取材・掲載した、つくばみらい市立陽光台小学校や、守谷市立守谷小学校など、茨城県の木造校舎の事例を視察。校内の木が醸し出すやわらかみや、調湿効果などが得られること、また森林保全など環境教育にも生かせる木造校舎の特長を、松田小学校の新校舎に存分に生かす考えだ。現在建設中で、2022年1月の完成を予定している。
新潟県立大学の新校舎計画について
新潟県立大学は、2022年の供用開始をめざして大学の新たなランドマークとなる新校舎「新3号館(仮称)」を建設中だ。
新校舎は、同大学が1963年の創立以来、前身である県立新潟女子短期大学の時代から培ってきた伝統を引き継ぎながらも、国際経済学部(2020年4月開設:国際経済コース/地域経済創生コース)が加わった新たな4年制大学を象徴するランドマークとなる建物をめざす。
新学部開設に伴う収容定員の増に対応し、学生や教職員がスムーズに移動できる動線計画に配慮。鉄骨造6階建ての新校舎には各種の講義室や、実習室の配置にも配慮し静寂な教育研究環境を実現した音楽室(5階)、今ある図書館と回廊で繋ぐ新たな図書館(3階)、他にも学生達が自由にくつろぎ、語り合う場所として学生ラウンジ(2階)などを整備する。
地理的にも、中国、韓国、ロシアなど、各国との交流が盛んな新潟県立大学に誕生する新校舎は、東アジア交流の新たな拠点としての役割も担っていく。新施設の完成が今から待ち遠しい。
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